あるある話
こういったことを考えているんだけど・・・
それって料金いくら?
よくある普通の話ですね。
そして次によくある話が
料金表ください
・・・これも本当によくある話です。で、
『市場要求だしなぁ・・・』
ということで実際に作っちゃうデザイナーさん、クリエイターさんもこれまたこの市場には多い話です。
料金表で決められないのがデザインのお仕事
そもそもデザインの仕事って決まった料金でできることなのでしょうか?
その答えは『NO』です。
例えば絵の仕事が入ったとします。その絵のお仕事と言うのもいろいろな『グレード』のお話があるわけです。
下記をご覧ください。
![](https://lab.amuseplanet.com/wp-content/uploads/2021/08/アセット-1.png)
絵と言っても極端な話、丸と棒だけの「針金人間」から、しっかりとした『完全オリジナルのキャラクター』まで『難易度のランク』が存在します。
もうひとつ、その絵が誰でも描けるものなのか、そのデザイナーでないと描けないものなのかと言う『オリジナリティのランク』と言うものも存在します。オリジナリティが高くなればなるほど著作権を主張できるものになりますのでそれに応じた料金が発生します。逆に誰でも描けるような絵にオリジナルを主張することはできませんので安くなります。
さて、そのランクなのですが
明確にいくつかの区分に分けて料金表にすることはできますか?
私は『無理だろう』と思います。そもそも区分なんてものが設定できないはずです。
お客様によってご要望は異なりますし、それにかかる工数だって異なります。
なによりも出来上がりが同じはずはないんですから料金表通りには行かないんです。
じゃあ一部のデザイナーはなぜ料金表を作ったの?
もちろん『市場要求に応えるため』ですよね。
事実、料金表を求めるお客様は本当に多いですから。
ただし、ほとんどの方は最低金額として『○○円より~』と言った表記をされているはずです。
デザイナーなんですから出来ることならば『自分だから出来たという結果を残したい』と思うのは当然です。
誰でも出来る仕事なのであれば、なにも自分でなくてもいいわけです。
なので誰でも出来るような仕事、いわゆるある一定の難易度以下のお仕事がこないようにするための手段として使っていると思います。(というかそのはずだと思いたいです)
ただ、その対策も困ったことに
![](https://lab.amuseplanet.com/wp-content/uploads/2021/08/-e1629974678651.png)
このカタログに○○円って書いてある!
だったらその金額で今から言う仕事をやって欲しい。
と、とてもその金額では実現不可能な要求をしてくる方もいるようです。(「○○円から」って書いてるでしょ!!)
見積もりで分かる、あなたの気持ちに応えたい度数
でも『料金表がないのは怖い』と思われるお客様もいらっしゃると思います。
その気持ちは分かります。
でしたらデザイナーに『見積書』をお願いしましょう。
そうすればそのデザイナーがどれだけ『あなたの要望に応えようとしているか』も分かるはずです。
基本的にデザイナーの理解が深まって『やりたい』欲が高まれば『見積書の内容』が分かりやすくなってきます。
具体的には「備考欄に各種条件が付け加えられる」と言ったことが減っていきます。
逆に条件が多い場合はデザイナーが保険をかけているわけですから警戒されていると言うことでもあります。
デザイナーもビジネスとして商売をしているわけですから損するようなことはしたくありません。
情報が足りなければ警戒もします。その警戒度合いが備考欄からも見て取れるわけです。
金額が高くなることもあります。
情報の開示がものすごく重要
なので必ずデザイナーとお話ししましょう。
・何がしたいのか
・どれくらい使いたいのか(印刷物何枚など)
・使用する期間
・ぶっちゃけられるのであれば予算もお伝えした方が絶対に良いです
先程の図をもう一度見てください。
![](https://lab.amuseplanet.com/wp-content/uploads/2021/08/アセット-1.png)
![](https://lab.amuseplanet.com/wp-content/uploads/2021/08/アセット-1.png)
難易度やオリジナリティは無限にあります。
が、それは逆に言えばデザイナーの匙加減である程度は変えることが出来るわけです。
つまり、あなたの予算に合うように調整できる可能性もあるんです。
そういったことも提案するかどうか。それはデザイナーが『やりたい!』と思うかどうか次第です。
デザイナー的にやりたいと思う内容であれば、
『例えばここがこうなると予算内に収まりますよ?』
『この条件、こうして頂けたら価格下げられます。』
と、デザイナーから逆に提案してくれることだってあるんです。
建設的な話だと思いませんか?
でもそのためには情報が必要です。必要な情報を隠すことなくお話しして欲しいです。
でも一体なにを話せば・・・? 慣れてないから分からないんだけど・・・
という方は逆にお話しそのものをデザイナー側に任せてみてはいかがですか?
デザイナーとしてはこれまでのお仕事の経験から
『ここは聞きたい、確認したい!』
という項目が必ずあります。
そちらをベースに話をするというのもおすすめです。
基本的にデザイナーはただお金儲けをしたいだけではありません。
せっかくデザインするんですから、当然ですがお客様に気に入ってもらって長く使って欲しいと思っています。
ですから引き受けるからには全力で仕事をしてくれるはずです。
デザイナーも考えるための情報が必要不可欠
いかがでしたか?
デザイナーといえど、なんの情報も無い状態でアイデアを出すのはさすがに厳しいです。
なのでデザイナーも情報を引き出そうとします。
かなりコアな部分までおたずねすることも多いので、その内容がSNSなどで情報公開されないか不安になることもあると思います。
ですがコアな部分まで聞いてくるのであればそのデザイナーさんはやる気があるんだと思って頂いて大丈夫です。
そもそもプロなんですから情報漏洩などをすれば痛い目を見ることは自分であることは分かっているはずです。
そこは信用して頂きたいなと思います。
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