混ぜるな危険!? デザイナーと衝突する理由とは

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作るからにはいいものを作りたい!

これは誰もが思う願いです。
しかしそう言う気持ちが強ければ強いほど、衝突が増えるのも事実です。

しかもそれがデザイナー同士になるとその頻度がより高まる気がします。
なぜでしょうか?

デザイン最大の問題点

デザインをするにあたり、いろいろな要素をデザイナーは詰め込みます。
例えば人間工学とか色彩学、比率と言ったもの。最近ではUD(ユニバーサルデザイン)もそのひとつですね。
当然デザイナーはそういったことを学び、その技術をデザインに活かしています。

しかし、ここで視点による見方の違いが大きく出てきます。

例えばお客様目線で見たときに要求されるデザインクライアント目線で見たときのデザイン
この要素が変わっただけでデザインは大きく変わります。
それはもうびっくりするくらいにデザインは変わってきます。
例えば『会社案内』を作ろうとした時に、クライアント様は

会社うさぎ

会社の自己紹介なんだから自社のことが詳細に分かるようにするんだ!

一方でデザイナーは

さくらくるみ

最終的に手にするお客様が分かりやすいことを優先させよう

と考えたとします。(あくまで例ですからね・・・)

そうするとクライアントはできる限り会社の情報を詰め込もうとします。
一方でデザイナーは見やすさ、読みやすさをを優先して情報を削ろうとします。

はい、これだけでもう衝突しそうな事案が発生しましたね。

デザイナー同士だとより顕著

しかもこのような事案、デザイナー同士になるとさらに顕著です。
なぜならデザインにはそもそも答えがないからなんです。
答えがないことに『答え』を作り上げることがデザイナーのお仕事と言っても良いかもしれません。

会社うさぎ

答えがないとはどういうことだ?
さっきの要素はどこへ行った!?

たしかにデザインする上で考える要素はたくさんあります。
しかしこれらの要素は数学や科学のように同じ答えが導き出せるものではありません

みなさん学生の頃、思いませんでしたか?
国語の長文読解のテストで『このときの筆者の心情を答えなさい』なんて言う問題で

のんびりうさぎ

テストの回答はAだって言うけどほんとかなぁ?
自分はBだと思うんだけど・・・

って思ったりしたことありませんでしたか?
テストの場合は設問に対して明確な答えが無ければいけません。国語のテストというのは先生が授業で教えたことが答えであって、それ以外のことも考えられはするけれども、教えてないから×。
とすることでテストを成立させていた。こういったシーン、結構あったはずです。
でも現実はのんびりうさぎさんのようなことを考えてる可能性だって否定することは出来ないわけです。

答えはひとつじゃない。

いろいろな要素を考慮して導き出すと言うことがデザインと言うことになるので、人によって結果が変わるのは当然です。なぜならこれまでのデザイン経験はもちろん、人生経験や学んできたことの学習量。その違いがデザインにもしっかりと現れてくるから。

そして当然ですが自分のデザインを採用してもらいたいと考えます。

であれば自分のデザインの有用性を力説するのは当然ですし、他のデザイナーと衝突するのも当然です。
どちらも『採用』というひとつしかない椅子を目指しているからなんですね。

最終的に決めるのはクライアント

ですが最終的に決定権を持っているのはお金を払うクライアント様です。
そのクライアント様の考えがブレてしまうようでは、よりデザインは決まらないものとなってしまいます。

作る前に

  • 誰に
  • 何を
  • どのように伝えた結果
  • 自身が何を得たいのか

せめてこれくらいははっきりさせておいて、途中で曲げないようにすること。
そうでなければやりたかったことの実現は遠のいてしまいます。
衝突する度に時間もかかりますし、なによりもコスト増にも繋がります。

ただ、個人的には衝突することは悪いことではないとも思っています。
そうしなければ分からないことも多いですし、衝突の経験からお互いの技術力だって向上してきます。
新しいゴールだって見えてきます。
ですが時間もお金も有限です。衝突するにしても、早くうまい落とし所を決められるようにはしたいものですね。

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